Aprilr 2018
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 私は20才の頃 絵描きになりたいと密かに思いはじめていました でも 絵画は描く個人の中面のみを直視して それを追い求めるもの と考えていたので それをハッキリ見つけることが出来ません…
 当時 流行だった実在主義をかかげる文学は "個"は追いつめればどんどんその先に逃げて 奥へ奥へと入り込んでしまうもの と気付かせてくれ…

 
 

 そして22才の時"グラフィック デザイン"をのぞき見る機会があり…デザインの基本は"コミュニケーション"だと知りました
 自分と話すよりも 他のひとと話す方がずっと楽しいし 次ぎ次ぎ新しいことも思いつきます 他のひとと関わることで 職業にして収入を得ることも 出来るのです
 以降 職業欄には「グラフィックデザイナー」と書いて来ました

 
 

 54才になった時 また絵描きになりたいと思うようになり コマーシャルアートという分野を丁寧に作ってみたい と考えました
 画廊の下請けで絵を売りはじめた頃 電車に乗り合わせた近所にひとに「売絵ほどいやらしいものはありませんね」と云われ… 若い頃聞いていた「売絵」という言葉が まだ生きていたのか と知り 「それだったら"売絵"で行けそうだ」と確信しました

 

 音楽は 曲だけのものより 歌詞がある方が イメージが作りやすく 作者の言葉も聞こえて来ます
 絵は メロディーだけの曲のようで なんとなく「気持が良いなぁー」と思って頂けるかどうか?
 でも 発信しているメッセージは弱いかもそれませんが ずっと身近に置いて 毎朝 晩 見て頂くことは出来ます
「どうぞ 私の絵に 話しかけてくださいませ」

 
 

不二子

PHOTO: FUJICO
(季節の料理と音楽の店 軽井沢 VERANDAで撮影)
VERANDAホームページ