Desember 2018
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 丸善個展の期間中 息子は東京泊まりなのでゴン(犬)の散歩が出来ず 私はすぐ息切れするので無理です
 その為 お散歩代行の方を頼みました 息子と行く時は 仕事の様な顔をして出掛けるゴンが よその素敵な若いひとは待ち焦がれていて ピョンピョン跳ねて大喜びします

 

 彼がリードを付けようとしたら走り廻ってしまって捕まりません と彼が袋から小さな餌を出して渡そうとします… ゴンはそれも無視し… その時 私は密かに「そんな餌につられるんじゃあないぞ… やっぱり食べないか ヨシヨシ…」と声には出さずゴンに伝えました

 

 ボリジョイサーカスの熊や イルカショーのイルカもひとつ芸をすると かならず小さな餌を貰います
 その映像はずっと長い間 私の気持ちのどこかに小さなトゲの様に引っかかっていました
 ですからゴンには躾らしいことはせず ただ家族として暮らしています

 

 でも 熊もイルカも ショーに出演することを仕事として考えると その「報酬」は貰ってしかるべきものでしょう… では 私は? 「報酬」が無かったら 絵を描き続けてはいないでしょう…
 多くの方々から 大きな餌を頂き続けて ずっと生計を立てて来たのですから

 

 「今年も一年 本当にありがとうございました」

不二子


 
 

《長い冬の季節になりました》
霜が降りたある日 今年最後のバラを頂きに行きました 咲きはじめとは違う表情のバラを描いていたら その色調から マリーローランサンの原画をはじめて観た時のことを思い出し そして次ぎ次ぎ そのころの映像が見えて 異空間に居るような気分になり 過ぎてしまったあの時に戻った儘… スーッと描きあげました

不二子