自己紹介にかえて

最初のイメージ


写真:Shonan Tsushin Report

 

ガーデニングは、花を描くこととは
また違ったかたちでインスピレーション
と、豊かな時間を与えてくれます。
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◆BISES[ビズ]ホームページ

 

私は 逗子(神奈川県)の海岸近くで育ちました。 

その頃の思い出は 子供であるこ とによる劣等感に満ちた暗いものです。 でも その暗い林の奥には キラキラと光る 場所があって そこには 深い感動があったという記憶だけは 鮮明に残っています。  私はいつも またあの場所に戻りたいと思っているのです。

あの遠い場所は 広い野原です。 リンゴが入っていた古い木箱が置いてあります。  私は 野の花を摘んでジャムの空きビンに活け 箱のテーブルの上に置きます。 ビン はアマリリス印で アマリリスの花が一輪描いてあります。 美しくとても気に入って いたものです。 花の脇に 土で作った ケーキをのせたお皿を置きます。 ケーキの 周りに葉っぱと花びらを飾り 白い砂を白砂糖のようにかけます。 私は このテーブ ルの美しさに深く感動したことを 何度となく思い出すのです。

Ohioに住む娘に この事を話したら 「そうなのよね。 あれは感動するのよね。」と いう思わぬ返事があり 私の記憶に また新しい光が射し込みました。 娘は鎌倉(神 奈川県)の山の斜面にある分譲地育ちです。 彼女が小さかった頃は まだ広い野原が ありました。 摘んだ小花を握りしめて帰ってくると 泥だらけの手で空きビンに水を いれてその花を飾ります。 花はみんなダランとして下を向いてしまいます。 でも  次の日になると 庭石の上のビンの花は みなまっすぐに立っていました。 置き忘れ られたビンの小花の映像が 今 私の中にハッキリと見えます。 それは 娘や息子達 が子供だった時 みんなが家に居た 'あの濃密な時' へのなつかしさの象徴です。

透明なガラスと 水に射し込む弱い光りのキラキラは '過ぎた時' と '今' をつなぐ 大切な手がかりです。

水彩素描画家として▼


個展のお知らせ 水彩画作品 自己紹介にかえて

 


更新:2000年6月1日

水彩素描画家 橋本不二子のオフィシャルホームページ