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  Last Updated: 2010.8.1.

 暑中お見舞い申しあげます。

 「暑い!」「暑い!」という呻きだけが、熱気の中にウヮ―ンとこだまし続ける季節になりました。お健やかにお過ごしでしょうか?

 今年の暑さは特別と聞くけれど、合槌も打てない。去年はどうだったのか?まったく憶えがないのです。

 このホームページ8,9月号を書くために、去年のことを思い出そうとしてみても、なにも見えてこない・・・そこに転がっている記憶を消すための消しゴムを見ると、かなり小さくなっているので「せっせと消しゴムを
使っているのだなぁ―」

 実際に私が絵を描く時に使っている消しゴムもいつのまにか小さくなります。多分、毎日セッセと消しているのでしょう・・・下描きはせずに描いているはずなのに・・・です。

 気候や食事の記憶はほとんど消えてしまうのに、70数年前の些細な出来事や祖母から聞いてイメージした、見たこともないはずの映像が、鮮明に残っているものもあります。

 幼児期から現在に至るまで、私は自分が本当に着たいと感じるものを 着たことがない、と、思っています。

 戦前、まだ物が豊かにあった幼い頃は、私の希望はまったく無視され、私が着たいと思うものは「まるでサーカスの玉乗りの衣装のようだ!」と親に拒否されました。

 高校生の時、セーラー服の襟もとの三角の部分を取ってしまい、オレンジ系の赤い毛糸で三角形を編み縫い付けました。下に赤いセーターを着ている振りをして、とても良い気分になりました。でもこれは、私の好みと云うより、ただ制服に反抗しただけだったのでしょう。

 18歳頃からは自分でデザインした服を着るようになりました。下北沢(東京)の生地屋で特別安い布を買い、ミシンがなかったので手縫いをしました。母が、その奇抜すぎるデザインを、非難めいた、あきれ顔でみていた表情をはっきり憶えています。

 それから何年かして、ファッションデザイナーという職業が脚光を浴びるようになり三宅一生が現れ、やっと私の才能も母に認知されました。
その後は私自身が作り上げた“私らしさ”に縛られて、暮らし方や着るものを選んできたので、本当の私は“なに者”なのかまったく解らないまま ラストステージに立つことになってしまったのです。

 今年は、私を縛ってきた様々な部分の鍵を、また一つはずしてみようとしています。

 “センスが良い”という呪縛から解放されて、出来る限り、甘く、ロマンティックな絵を描いてみたいと思っているのです。

 素敵な夏になりますように。

不二子

今月のオンラインギャラリー

  1. Garden Soil (長野・須坂)の庭
  2. My Garden Roses
  3. Souv. de la Marmaison
  4. Kei's Garden (長野・上田)
  5. White Roses
  6. Pierre de Ronsard
  7. Roses & Herbs
  8. New Down
  9. あじさい
  10. クローバー
  11. 白いライラック
  12. 野バラ
  13. あんずと青い桃
  14. Juneberry
  15. アーティチョークとルバーブ
  16. 色づいた麦

次回は10月に更新します。

 

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