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オンライン ギャラリー《Where I live part 2 - Who am I?》をお楽しみください▼

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  Last Updated: 2010.2.1.

 あなたへ

 お正月が過ぎると昨年まで引きずっていた事が終わり、何か新しい事が始まるような気がします。

 いかがお過ごしでしょうか。

 私はずっと水彩画ばかり描き続けて来ましたが、昨年の冬は麻布を張ったキャンバスにアクリル絵の具で描く、という試みをはじめてしました。(Where I live (part 1))

 その時は、絵の仕上がりを空想しないで、描く過程の今だけに集中して、自分の内側に見えるものを拾って行くという方法を使いました。ところが集中力を高めるということに熱中し過ぎてテンションが上がってしまい血圧がグンとあがってしまったのです。

 また冬になり庭に花が無くなってしまったので、昨年のアクリル画の続編を描いてみようと思い立ちました。今回は血圧を上げないように気をつけて、まず頭の中に企画を作りました。

 キャンバスサイズF50号(1点)F20号(8点)F4号(12点)色は白、黒、グレーの無彩色を基本とする。テーマは私の“寂寥感”・・・・

 次にそのイメージを具体化する為の“もの”を探しました。ストーリーに合う役者を揃えるように、街の中を歩き廻って、今の気分にフィットする
雑貨などを集めたのです。集めた役者を頭の中で動かして行くうちに、21点の絵が頭の中にハッキリと“かたち”のある作品として見えてきました。

 自分の内側にいつもある寂寥感をみつめていたら、その奥に“怒り”が見えて来ました。 悲しみの底にも“怒り”が絶望感や孤独感の下にも“怒り”があることが解ります。“怒り”の感情は過去に私が手に入れたことのない、自分にとっては新しい作品を作るためにもっとも効果のある燃料になると気付きました。

 オンボロ機関車の釜に石炭を投げ入れるように“怒り”を創作のエネルギーにしましょう汽車は“怒り”を燃やして走り出しました。息せき切って走っても車窓の風景は穏やかです。 次の停車駅に向かって走るように、頭の中に妄想している絵を早く描いて現実のものにしたいと焦ります。 今回は終点駅まで全部しっているので、早く駅に着きたい、早く次の駅に・・・と気だけが先へ先へと急ぎました。

 ついにオンボロ機関車は、ハァハァ、ドキドキ 、心臓は悲鳴をあげ“心房細動”とやらになってしまいました。この様にして昨年末この連作《Who am I》を描き、終わるころには心臓も普通に戻りました。

 オンラインギャラリーに来てくださったあなたは「そんな―で―これ?」と思われるかもしれませんが「これが私です」

 今年もどうぞご支援くださいませ。

不二子 

《 Where I live part 2 - Who am I ? 》

  1. 《 冬の季節 》―御影用水路―
  2. 《 冬の季節 》―りんご―
    虫食いりんご、シミだらけの小さなリンゴは
    冬になっても腐らない。ただ冬の中に居る。
  3. 《 冬の季節 》―枯葉―
    枯葉を拾うと「これは私だ」と思ってジッと眺める
    どうして私は枯葉で、そこから自由になれないのか。
  4. 《 私への贈物(1)》
    街を歩き廻って私は私への贈物を探す
    それは長い間 私の配偶者から受け取ることが出来なかった贈物を私が私に贈ろうとするから。
  5. 《 夜が静か過ぎる 》
    生まれた時からずっと家族と賑やかに暮らして来て
    今、最終章の時“ひとり”
    Tシャツの胸に布描き用ペンで
    Forgive the sins I have confessed to thee
    Forgive my secret sins I do not see
    Amen
    (今日一日の憶えたる罪と憶えざる罪を許し給え)
    と書き、そしてそれを着てねむる。
  6. 《 私への贈物(2)》
  7. 《 静かな悲しみ(1)》
    心の底を流れる川は 光なく音もない
    冷たい水に足を浸して 静かに待つ
  8. 《 静かな悲しみ(2)》
  9. 《 私は誰 》
    愚かしくこっけいな日常の背後に
    時々チラリと見える様な気がする
    なにも無い場所
    そこに居るのは誰?
  10. 《 レモン(1) 》
  11. 《 レモン(2) 》

 

次号予告 「またあかるい花を」

 

atarashiie

 

 

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