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2009-6-idx

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NHK「おしゃれ工房」の取材を受けました。
7月21日放送の“拝見!自分スタイルの暮らし”です。→詳しく


  Last Updated: 2009.5.20.

《青に惹かれて》
Which blue do you like?

 青を描く

 あなたが「青は好きな色だから・・・」と何気なく云われたとき
私の頭の中に突然様々な青い色が溢れました。
 それは私が長い間 青い絵の具を使うことを出来るだけ避けてきたからだったと気付きました。
 不意をついて閉じていた扉の鍵が外れたように青い洪水が起きました。

 青は日本人の好む精神性を最もよく表現している漢字だと思います。
青年 青春 青葉 青海原 青空・・・この青にサンズイを付けると
清潔 清純 清流 清清しい・・・・精 静などもあります。

 私は白地に青い絵付けの食器を使ったことはないし青い服を着ることもありません。
 私は青い色から感じる冷たさや高潔な雰囲気よりも 暖かな色彩のものが 好きです。大雑把な言い方をすれば霊肉二元的な立場を取るのではなく霊も肉もひとつのものとして暖かく素晴らしいと見ようとしてきたのでしょう。

 でも今 私の思い込みの鍵を外して 青を思いっきり使ってみようかな・・・ と思いました。今回は成功したとは云えませんが今後も続けて試みてみようと考えています。

 青い魚

 色青き魚は なにを悲しみ ひねもすに 空を仰ぐや
 あわれ 空と水とは 遠くへだたり 魚のおもい とぐかや
 魚は かたみに 空をうかがう

 中学生の時 校長先生が教室で朗読され その儘憶えてしまった詩です。間違って憶えているところがあるのか 作者は誰なのかも知りません。
 この詩の“悲しみ”は青い色に見えます。
 空も薄いブルー そして魚のいる海も青・・・全体が青いイメージの詩です。
 私は 色青き魚を自分に重ね 悲しい時など心の中で繰り返し祈りの言葉のようにこの詩を唱えてきました。

 10代の頃は自分が未熟だから空が遠いのだと思い 壮年期には現実の暮らしに追われ海の中を泳ぎ回っていたけれど それでも密かに空を仰いでいました。
 今は年老いたから空が遠いのかと感じます。
 一生を通して透明な青い空に近づきたいと想うこの“悲しみ”には
やはり青い色が一番似合いそうです。
 でもただあきらめて空を仰ぎ見ていたのではない・・・何度も空に向かって飛ぶことを試みたことはある・・・すぐに水面に叩きつけられて悲鳴をあげたけれど・・・
 そして自分の愚かさを笑いはしたけれど・・・
 それでも何度も“飛んでみた”という記憶は色青き魚にとっての誇りではあり続けています。

 現実には無い“なにかもっと美しいもの”が欲しいという私の中で消えたことのない強い思いもこの詩に重ねます。

 6月から7月は青い色がいちばん似合う梅雨の季節ですね。

 お元気で・・・

不二子 

 

atarashiie

 

 

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