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服部好太郎さん
深澤大地さん
 


  Last Updated: 2009.3.20.

あなたへ

 寒い冬の間 いかがお過ごしでしたでしょうか

 私はこの冬 鎌倉の家には戻らず 東京(成城)と軽井沢を往復していました

 でも心は 彷徨の旅を続けて 帰宅することはありませんでした
もう暖かな場所に座って 穏やかな日を送りたいと 体は切望していることを知りながら 心というか 奥底から湧き上がる衝動は 私をあてのない旅にかり立てます

 若かった頃 この技術を手に入れたい 新しい思考方法を身につけたい・・・など 階段をよじ登るような感覚をもって あがき続けていたことを懐かしく思い出します

 今はもうなにも欲しいものがない と云うのではなく 階段を登りきってしまったようで なにも手に入れる術がない と感じるのです でも私にもう少しの時間があるのなら 高い空に向かって飛んでみたい 表現者として 絵を描き続けたい・・・では何を描くのか

 寒い冬の間 自分自身の内側を彷徨しつづけたことの中間報告が この“私の居場所”の連作です

 春から初夏に向かう すべてが新しくなるようなこの季節 お健やかにお過ごし下さいませ

不二子 

《ガラスと水》

 以前カトリック教会のポスターを描いていた時のこと それは精神科のお医者様の講演予告だったので ガラスのコップが傾いて 中の水がパッシャとこぼれかけている絵を描きました

 それを見た人が 「なんでコップの水なの?」

 するとアイルランド人の神父様がすかさず「ガラスのコップは心 中の水はエネルギー 心のエネルギーの無駄使い」

 私はただひらめきで描いただけだったので そのシンプルな説明に感心しました私にとって“水”は“心”のシンボルです

 “The Young Man”は若いお医者様のポートレートです

 その先生が大学の授業で精神科の教授に「あなた達はみなそれぞれがいろいろな働きをする薬になるようにと教えられた」と話されました
それを聞いていて 私はその様な夢を口に出来る若さを羨ましく思いました

 私だって他者に対して良い薬になりたい 飲んだ人が苦しみ続けるような薬だったら嫌だ とは思っているけれど もうそれを口に出して云うことはありませんから

 “At the End of the Day” は私の自画像です

 朝は 今日こそとハリキッテいたのに さしたる成果も上げずもう日暮れになってしまった という日常の感覚と人生の晩年を重ね テーブルの下に黒い死を意識し続けている私自身を描きました

atarashiie

 

 

 

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