February 2015
 バックナンバー

 

私は<ヨソのおウチ>を見ることがとても好きです
インテリア雑誌の<海外セレブのお宅拝見>というような感じではなく
身近な暮らし方に惹かれます
夕暮れの道を走っている時 灯のついた窓辺に映る人影をみると
幸せそうな台所を想像して羨ましくなったりするのです
ある日いつものように絵を描いていて ふっと「この絵はどんなおウチに
行くのかしら」と思いました
この絵はある日私から離れて<ヨソのおウチ>に行くでしょう・・・
玄関に飾って頂くのか 居間の壁に飾られるのか それとも食卓の脇に
置いて頂くのでしょうか・・・
その日の楽しかった事、辛かった事を壁の絵にそっと話しかけて下さったら
どんなにうれしいでしょう

国外に住む娘に描きあがった「あじさい」の絵をメールで送りました
それを見た孫娘が初めて「この絵 欲しい!!」
娘も 「ウチの食卓に飾りたい!」と思ったそうです
私も白い壁に掛けたら似合うだろうとおもいました
そうしたら 私は娘のおウチにいくことはもう出来ないけれど
この絵がこれからずっーと彼らと一緒にいてくれるのです

老人の妄想は自分が居なくなった後の時間へとつながります

不二子


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
PHOTO : YANO NAOTAKA