October 2013
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こか遠くへ行きたい…
とても遠い国の景色を眺めてワクワクしたい…

行ったことのない場所 違う言葉で話している人たちが住んでいるところに行きたい…
ロンドンやパリのような都会ではなく舗装していない径を歩いて 生垣や道端の枝や草を見て廻り 「ワッ キレイ」と感嘆したい…

遠いところに 強く憧れながら 軽井沢周辺のよく知っている場所で…
でも違う道を走りながら描きたいと感じる 「ワッ キレイ」の草花を探しています

今年は北欧の家庭で使われて来た古い器を手に入れました
例えばスウェーデンのひとがニシンの塩漬けに使っていた甕(カメ)が素敵で それに草花を活けて描いたりして見たのです

結局 飛行機に乗って異国に行きたいのではなく ただただどことも云えない遠いところを夢想し 現実の日常から心だけは飛び立って 当てのない旅をしているのかもしれません

10月の丸善個展会場にこの北欧から来た壺などを持って行こうと思っています

不二子

PHOTO : YANO NAOTAKA

1.ニシン壺 スウェーデン製 1900s

スウェーデン南西部のエンゲルホルム地方では良質な粘土が産出しスウェーデンの食卓を飾るニシンの保存のための壺が数多く作られました。赤茶色の土は、スウェーデンの特徴的な色合いです。

2.シルバープレートのワインクーラー SWEDEN製 1930s

北欧3ヵ国の中で最もエレガントなデザインをしたのがスウェディッシュグレース(スウェーデン的優美)と呼ばれて評価されたスウェーデンデザインです。シンプルな造形のなかにも気品のあるデザインが銀の持つ素材感と融合しました。

3.銅製ジョウロ SWEDEN製 1940s

多いときで世界の銅産出量の2/3を占めたスウェーデンには銅や真鍮などの美しい金属製生活道具が作られました。機能的で牧歌的な農村道具です。

4.ニシン壺 SWEDEN製 1900s

ホガナス、エンゲルホルム地方で制作されたニシン壺です。スウェーデン南部の家庭で長い間愛され続けてきた伝統的な器です。

5.ニシン壺 SWEDEN製 1930s

機能性と実用性を兼ね備えたシンプルなデザインを作り続けるホガナス社のロゴにはこの壺のマークが使われています。1800年代からデンマークやノルウェーに輸出される重要な産業でした。

6.乾燥パン入れ SWEDEN製 1900s

スウェーデンのパンといえば、「クネッケ・ブルード」です。固く丸いパンで、バイキング時代から保存食として用いられていた生活に深く根付いた食品でありそのパンを収納するための100年前の木の容器です。

7.銅製バケツ SWEDEN製 1930s

銅には微生物の発生を抑える殺菌作用があることから鍋や食器などに昔から多く使われてきました。素材の特質とフォルムが見事に調和した道具です。

8.水差し、保存壺 SWEDEN製 1950s

壺内の温度調整の為に内側と外側の半分だけに釉薬を掛けたプリミティブなデザインが味わい深い壺です。

9.花瓶 SWEDEN製BODA社 1960s

スウェーデンのガラスデザイナー、エリック ホグランのデザインした花瓶です。クレタ島の骨董や南米のフォークアートを融合させた作風で北欧のデザイン賞で最も権威のあるルニング賞を57年に受賞。98年没