August 2013
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中お見舞い申しあげます

今日も野原で採って来た草花を大きく描きました
もう20年 毎年休みなく個展を続けているけれど 私には なにか進歩している と云えることがあるのでしょうか…

今年も去年と同じように暑くなり 同じ時期に同じような花が咲いて…
なんの変わりもない季節が巡って来ているようにも思います

去年と今年 私の内側は どこが同じでどこが変わっているのでしょう…
描いた絵は どう違っているのでしょう…
そして 私は 何を表現しようとして描き続けているのでしょうか?

「いま何時? ア 早く仕事始めなくちゃ…」
「エ もう12時なの お昼御飯にしなくっちゃ…」
「アー 早く描き上げないと 夕方になっちゃう…」
「ソウダ 明日はどうしても この花描かないと散ってしまう…」そして「早く寝ないと明日がつらい」夜中目が覚めると すぐ時計を眺め「ナンダ まだ2時半か…」
時計に追いかけられて走っているような または時間が車窓に映る景色のように あまりにも早く過去へと飛び去って行くのか…

描く草花を探して 車で走り廻っている時や 描きたい草を見つけて 車を止めて採ってもらっている時 そしてそれを手に入れた時 いつも6才頃の私になっているとある日急に気付きました
6才の私は 時計が読めなかったし 時間という感覚もまだ持ち合わせていなかったのです

今年の個展案内状に入れる 短い文章が出来ました

「今 何時?」「早くしないと時間に間に合わない…」
時計が忘れられないひとの日常
でも そのすぐ背後には とても広い時計のない世界が広がっていて…

そこに生きた 木や花の ある一瞬を見て頂きたいと思います

wandering in a timeless forgotten land… full of flowers and trees

不二子
PHOTO : YANO NAOTAKA