February 2013
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は寒く凍てついているので、暖かい室内から出ずに過ごすことの多い日々です。
 窓から眺める景色も、車で移動中に見る風景も茶系統と白ばかりの世界です。

 私は、昨年まで冬は東京に戻っていましたが、この冬から通年軽井沢で過ごすことにしました。
 東京の街中に居ると季節感のない色彩が溢れているので解りにくいのですが、軽井沢は季節の色がはっきりしています。

 私は、自身の内側にいつもある色と、外側の色彩を分けて意識しています。それは室内に使っている色と、屋外にあってたえず変化する多様な色彩に重なります。
 仕事場の室内は白、オフホワイトや薄いベージュにしていますが、冬の間避寒の為に過ごすマンションにはダークブラウンとベージュを使いました。

 絵を描いている時に、フッと気付くことですが、白や薄いベージュ色を塗った時は「私の好きな色」という感覚が一瞬よぎります。そして濃茶の絵具をパレットに絞り出す時には「私の色」と感じるのです。

 早く暗くなるこの季節は、絵を描ける時間も短くなり、夜インテリア雑誌を手に取ることが多くなります。
 地中海の海沿いにある別荘の室内にペイントされた明るいブルーやペパーミントを見つけると羨ましくなり…。こんな色塗ってみようかと、室内の壁を見廻したりするのですが、やはりこれは“よそのひと”の部屋です。

 自然の色彩が鮮やかに復活する春を待ちわびています。

不二子